ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2024年11月 > 阪神・淡路大震災の語り部が 復興デザイン会議「復興政策賞」を受賞
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記者資料提供(2024年11月29日)
危機管理室総務担当
2025年1月17日に阪神・淡路大震災から30年を迎えます。
このたび、神戸市ほか、兵庫県、阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター、神戸市内や兵庫県内の阪神・淡路大震災の語り部団体等が、災害復旧・復興を実現、支援、推進するための優れた政策・制度等に対して贈られる復興デザイン会議「復興政策賞」を受賞しました。
来年で発災後30年を迎える1995年1月17日の阪神・淡路大震災は、近代都市を直撃した初めての直下型地震である。住宅やインフラの被害は多くの人を過酷な状況に置き、震災関連死を含め多くの人々の命を奪った。阪神・淡路大震災の語り部は被災者個人の経験を生の声として伝える活動を核に継続されており、約30年という長期にわたる活動を通じて、被災者の生活や心の変化を丸ごと受けとめ心の復興に寄り添ってきた。さらに、多様なメディアによるアーカイブ化と発信、震災を経験していない若い世代への積極的な継承、減災の知恵の構築、そしてその後国内で発生した様々な災害における被災者の支援といった多岐にわたる活動は、震災の記憶を被災地内外で重層的に発展させることに大きく貢献してきた。受賞者を代表として、これらの活動を長期的に支える場づくりにかかわったすべての方に敬意を表したい。
(3)その他の受賞者
・東京都の事前復興訓練(東京都都市整備局)
・能登半島地震後の漁業地域の復旧・復興に向けた取組(水産庁漁場整備部)
・原発被災地域(福島県小国地区)における住民によるリスクマネジメント
(放射能からきれいな小国を取り戻す会)
復興デザイン会議は、復興の研究と実践に携わる活動を組織だて、その情報の交換、相互研鑽の場を提供することにより、復興研究の推進と復興政策・復興計画・復興設計技術の確立と普及、技術者・政策立案者・計画者・設計者の教育を推進することを目的に、2019年12月に設立されました。
○復興政策・計画・設計賞趣旨
復興現場の厳しい環境下で続けられている計画者・設計者の創意工夫や地域の人々との丁寧な協働作業が結実した結果として、災害復興は実現します。「復興政策賞・計画賞・設計賞」では、実際の災害復興と事前復興を目的に実施した政策・計画・設計・事業(例:公共空間の計画・設計、災害公営住宅の設計、復興都市計画、避難計画づくりなど)のうち、デザインの確度・計画設計の内容・実践プロセス・仕組みづくりなどが優れ、今後の復興デザインのモデルとなる事例を顕彰し、もって広く復興に関わる計画・設計技術の普及発展を図ることを目指します。
○復興デザイン会議 第6回「復興政策賞・計画賞」審査委員(敬称略)
[審査委員長]
羽藤英二(東京大学)
[審査副委員長]
渡邉浩司(民間都市開発推進機構)
[審査委員]
伊藤香織(東京理科大学)
中居楓子(名古屋工業大学)
廣井悠 (東京大学)
渡部英二(東急建設株式会社)